電源・Wi-Fi完備でテレワークOK！？ラブホテルで“デートワーク”してみた結果

• 1.なぜいま“デートワーク”が注目されているのか

  リモートワークが当たり前になってきたいま、働く場所の選択肢は飛躍的に広がりました。自宅やカフェはもちろん、コワーキングスペースやホテルも人気。
  しかし最近はそこに「おこもりブーム」や「非日常体験」のニーズが合流して、ラブホテルというちょっと意外な選択肢が脚光を浴びています。
  
  ラブホテルというと「夜だけの場所…」「カップルで…」というイメージが強いですが、実は日中の休憩利用（デイユース）需要が増えており、ラブホ側も“おこもりステイ”を意識したサービスを拡充しています。高速のWi-Fiはもちろんのこと、最新設備にゆったりとしたデスクやコンセント多数配置など、まるで「隠れオフィス」のよう。
  しかも料金は、休憩であればビジネスホテルやレンタルオフィスよりリーズナブルなことも多いのです。
  
  こうした背景があって、“ラブホでワーケーション”という選択肢が、じわじわ浸透してきているのです。
  
  

• 1-1.自宅やカフェでは満たせないニーズがある
  

  自宅の作業環境は、確かに自由で快適。でも長時間こもるとどうしても「生活感」に飲み込まれてしまいます。散らかったテーブルや、つい手を伸ばしてしまう冷蔵庫、そしてお昼寝の誘惑……。効率よく仕事をしたいと思っても、集中力が持続しにくいのが正直なところです。
  
  一方でカフェやコワーキングスペースは“外に出てリフレッシュできる場”として優秀ですが、カフェでは周囲の目や席の確保に気を遣うことも多く、コワーキングスペースは料金が高め。しかも「デート」と両立させようとすると、どうしても堅苦しく感じてしまいます。
  
  その点、ラブホテルは不思議なくらいバランスが取れているのです。完全プライベート空間だから周りを気にせず仕事に集中できるし、疲れたらベッドにダイブしても誰にも咎められません。休憩時間にちょっと映画を観たり、ジャグジーでリフレッシュしたりと、“仕事の効率化”と“デートの特別感”が両立できる空間。これこそが、デートワークが注目される最大の理由なのです。
  
  

• 1-2.料金面の意外なコスパ

  「ラブホテル＝高い」というイメージを持っている人も少なくありません。確かに豪華なスイートルームや特別設備のある部屋を選べば、宿泊料金並みにかかることもあります。ですが、デイユース利用に限れば、むしろビジネスホテルやレンタルオフィスよりリーズナブルなことが多いのです。
  
  例えば、都内のコワーキングスペースは1日利用で3,000円〜5,000円ほどが相場。しかも飲み物や電源利用は追加料金になる場合もあります。それに対してラブホテルは、2人で3時間〜5時間ほど利用できて4,000円前後から。しかもドリンクサービスやフードメニュー、さらにはVODまでセットで楽しめるところもあるのです。つまり“おこもりデート＋仕事場”として考えれば、実は破格のコスパ。
  
  さらに、カップルで割り勘すれば1人あたり2,000円以下で“集中できるオフィス＋癒しのデート空間”を確保できる計算に。コワーキングスペースではまず味わえない“非日常のリラックス感”まで含めてこの価格、と考えたら「え、これってむしろ安くない？」と感じるはずです。
  
  つまりラブホでのデートワークは、単なる変わり種ではなく、コストパフォーマンスを重視する人にとっても大いにアリな選択肢なんです。
  
  

• 2.ラブホテルでワーケーションしてみた結果

  実際に“デートワーク”を試してみると、その快適さに驚かされます。まず、チェックインしてすぐに高速Wi-Fiにつなぐと、動画会議や大容量ファイルの送受信もストレスなし。普段は自宅の回線が混み合って「声が途切れた！」なんて焦ることもあるのに、ここではサクサク進んで拍子抜けするほどです。さらに、ベッド横やソファ横などに電源が豊富にあるので、パソコンやスマホを同時に充電しながら作業可能。ケーブルの取り合いでケンカする心配もありません。
  
  そして何よりのメリットは「完全なプライベート空間」だということ。カフェのように隣の席の話し声に気を取られることもなく、会議中に「周りに聞かれたらどうしよう」と気を使う必要もなし。窓を閉めれば外の音もほとんど気にならないので、まるで自分専用のオフィスを手に入れたような感覚になります。しかも、横に恋人がいる安心感があるので、ひとりきりの在宅ワークの孤独感とは無縁。ちょっとした雑談やおやつタイムも自然にシェアできるのです。
  
  
  さらに、ラブホならではの“遊び心”も健在。仕事が一段落したら大きなテレビでVODを楽しんだり、休憩時間に2人でジャグジーに入ったり、ちょっと贅沢なランチをルームサービスで注文したり……。単なる作業場所にとどまらず、リフレッシュとデートを同時に楽しめるのが最大の魅力です。カップルで過ごせば「よし、午前中は頑張ろう！午後は映画1本観よう！」なんて計画を立てるのもまた楽しい。仕事と遊びの境界線をうまくミックスできるのは、他のどの場所でもなかなか味わえない体験でしょう。
  
  もちろん注意点もあって、あまりに快適すぎてついダラダラしがちなところ。ベッドがすぐそこにある誘惑は強力です。けれど、それも逆に「ここまで集中したらご褒美に30分お昼寝しよう」と決めて活用すれば、効率的な時間管理にもつながります。まさにオンとオフを切り替える練習場としても最適。
  
  実際に体験してみると、「なんで今まで選択肢に入れてなかったんだろう？」と思うほど。デートとワークを一度に叶える“デートワーク”は、カップルにとって仕事の効率だけでなく、関係性を深める時間にもなり得るのです。
  
  

• 3.デートワークを快適にするための工夫とアイデア

  もちろん、ただパソコンを持ち込むだけでは「在宅勤務の延長」と変わらないので、少し工夫をすると満足度がぐっと上がります。例えば、午前中は集中してリモートワークにあて、午後はおこもりデートタイムにする、といったようにスケジュールを分けると、自然と仕事モードとリラックスモードのメリハリが生まれます。「今日は午後3時に映画1本！」と決めるだけで、午前中の集中力が不思議と高まるのです。
  
  さらに、ふたりで「ご褒美ルール」を設定するのもおすすめ。タスクを終えたらVODで映画一本観る、レポートを仕上げたらルームサービスでスイーツを頼むなど、ラブホの非日常感が日々のルーティンをワンランク上げてくれます。ちょっとした“ご褒美仕組み”を組み込むことで、作業効率もモチベーションも自然と高まります。
  
  そして忘れてはいけないのが、在宅勤務では得られない“相手と一緒にいる安心感”。同じ空間でお互い黙々と作業しているだけなのに、どこか心が落ち着く。ときどき視線が合って笑い合ったり、飲み物を差し入れたりと、細やかなやり取りが仕事中の癒しになってくれるのです。ひとりでやるリモートワークが孤独に感じやすい人ほど、この「同じ空間にいることの心地よさ」は大きな魅力になるでしょう。
  
  

• 3-1.ふたりだからこそできる役割分担アイデア

  快適さをさらにアップさせるコツは、役割を分けてみること。例えば「午前中のBGM係」と「おやつタイムのセレクト係」を決めてみたり、会議中はお互いの背後が映らないようにちょっとした位置調整をサポートしたり。小さな工夫ですが、「一緒に働いてる」感覚が高まって連帯感が強まります。
  
  また、時間管理の工夫も効果的。ポモドーロタイマー（25分作業＋5分休憩）を一緒に設定すると、集中と休憩のリズムが揃いやすく、ダラダラ感を防げます。休憩時間にだけ映画を再生したり、ジャグジーでリフレッシュしたりすれば、自然とメリハリのある過ごし方になります。
  
  

• 3-2.快適さを支えるちょっとした工夫

  仕事をする際は、部屋の照明や温度を工夫するのもポイント。明るめの照明で午前中の仕事に集中し、夕方以降は照明を落としてリラックスムードを演出する、といった切り替えもおすすめです。また、延長コードやノイズキャンセリングイヤホンを持ち込むと、どんな部屋でもすぐに快適な仕事環境をつくれます。
  
  ラブホは基本的に「非日常」を楽しむ空間ですが、そこに“ちょっとしたHow to”を組み合わせるだけで、仕事効率とデートの楽しさを両立できる万能空間に早変わりするのです。
  
  

• 4.ラブホテル活用はカップルの関係性にも効く？

  「デートワーク」というスタイルは、単なる効率的な働き方にとどまらず、カップルの関係性にポジティブな影響を与える可能性があります。日常の中に“ちょっとした非日常”を取り入れることで、マンネリ化を防ぎ、「一緒にいるのに新鮮さがある」という感覚を味わえるのです。特に、同棲中や長く付き合っているカップルほど、この“小さな変化”が関係をリフレッシュしてくれます。
  
  
  たとえば、在宅勤務が続くと「相手の存在が当たり前」になりがちですが、ラブホでのデートワークは空間そのものが特別感を演出してくれます。普段は家のリビングで作業しているふたりが、同じ机にパソコンを並べて仕事をしたり、タスクを終えたらジャグジーで一緒にリフレッシュしたりするだけで、なんでもない時間が“思い出”に変わっていくのです。
  
  また、ラブホという非日常空間は「遊び心」を自然に呼び覚ましてくれます。会議の合間にお菓子をシェアしたり、仕事が終わったら即席シアターで映画を楽しんだり……。そうした小さな体験の積み重ねが「一緒にいるから楽しい」という感覚を再確認させてくれます。雨の日のデートや、外に出るのが億劫なときでも「じゃあ今日はラブホでデートワークにしようか」と言える選択肢があるだけで、二人の関係はぐっと柔軟で楽しいものになるでしょう。
  
  もちろん、仕事と恋愛を両立させるなんて一見むずかしそうに思えますが、環境を工夫すれば驚くほど自然に共存できます。仕事の効率を高めながら、恋人との時間を大切にできる。ラブホテルは、その両立を後押ししてくれる“新しい第三の場所”として進化しているのです。
  
  

まとめ

いかがでしたでしょうか？
今回は、話題の「ラブホテルで“デートワーク”してみた」について解説させていただきました。

電源・Wi-Fi完備で、プライベート空間を独占できるラブホテルは、実はテレワークにも相性抜群。しかもカップルで一緒に利用すれば、“デートワーク”という新しい過ごし方が生まれます。

仕事をしながら、合間に映画を観たり、お風呂でリフレッシュしたり、ちょっと贅沢なランチをルームサービスで楽しんだり…。効率と楽しさを両立できるのは、ラブホならではの魅力。

雨の日デートに悩んだとき、自宅での在宅勤務に飽きたとき、気分転換したい週末に――。次の候補に「ラブホテルでデートワーク」を入れてみると、あなたの働き方と恋愛スタイルが少し変わるかもしれません。